肥満のチワワ
【 Question 】

ダイエットフードを与え、散歩も毎日しているのに、 どんどん肥満体型になっていくのは何故なんでしょうか?

チワワの肥満と痩せるための対策について教えて下さい。

4歳のロングコートチワワです。
1年前くらいから、体型が丸々してきたので体重を計ってみたら、 4㎏近くもあって、肥満になってしまうのを心配して、 食事にも気を使ってきました。

それでも肥満体型は変わらなくて、 先日もう一度体重を計ってみたら、 4.6㎏まで増えてしまっていました。

食事はダイエットフードに切り替えたはずなのに、 どうして体重が増えてしまうのか、原因が全く分りません。

散歩は1日30分~40分程度はしています。 これは小さい時から変わりません。

散歩する時間が短くて肥満になってしまったのかとも考えましたが、 私も日中は普通に仕事をしているので、 これ以上、散歩に時間をかけるのにも限界があります。

この一年間は、ドッグフード以外はおやつなどはほとんど与えていません。

毎日散歩もしていて、ドッグフードも決められた量しか与えてないのに、 どんどん肥満体型になってしまうのは何故なんでしょうか?

ネットで調べてみても、チワワの平均体重は3㎏ぐらいとなっていますが、 このまま何か対策をしないと、糖尿病などの病気になってしまうんじゃないか? と心配です。

肥満の原因が分かれば、痩せるための対策も出来るのですが、 全く原因が分からないので対策のしようがなくて困っています。

ただ、チワワ本人は、いたって元気で、 肥満以外は特に体調が悪そうだったりは見えないのです。

これだけやってても肥満になってしまうのには何かが原因になっていると思うのですが、 考えられる原因がありましたら教えて頂きたいのですが。。

よろしくお願いします。

【 Answer 】

まずはチワワの肥満度をチェックしてみましょう

質問者の方が言われていたとおり、 チワワの平均体重は、産まれてから半年位までは1㎏~1.5㎏。。

1歳以上は2㎏~3㎏なので、 4歳ということは、3㎏前後が健康的な体重だと思います。

なので、今現在の体重が4.6㎏というのは、 明らかに「肥満」であることは間違いないですね。

肥満になる原因としては

・運動不足
・食事の内容

などが一般的には考えられますが、 隠れた病気が原因で肥満になってしまう事もあります。

逆に、肥満が原因で、さまざまな病気を引き起こす可能性もあるので、 いずれにしても「肥満」を放っておくことは良くありません。

また、

体重だけを気にするのではなく、チワワの体型をチェックすることも大事なことです。

まずは、チワワの体を直接触ってみて、
・全体的に太っている
・体の一部だけ太っている
など、細かくチェックしてみてください。

チェックを必要とする個所は

1.肋骨
2.腰回り
3.体型
の3か所は最低でも行いましょう。

肥満度を表すボディコンディションスコア(BCS)をご存知ですか?

犬の肥満度を5段階に分けて、数値で表す方法に、 ボディコンディションスコア(BCS) というのがあります。

通常は「BCS1~BCS5」
というように、数値で肥満度を判断します。



上記の画像のように、 数値が低いほど痩せていることを表し、 数値が高いほど肥満ということを表しています。

理想は標準体型である「BCS3」をキープすることで、 一生涯、健康で丈夫な体で長生きもしてくれることですね。

BCSの判定方法の例として

肋骨 腰回り 体型
BCS1 見た目からして脂肪が全くなく、肋骨が浮き出ている 上から見た時に、腰骨が浮き出て見え、腰のくびれが極端に細い やせすぎ
BCS2 わずかに肋骨が浮き出ている。 触った時に脂肪の感触がごく薄くある程度 わずかに脂肪がある程度。見た目でも腰骨が浮き出ている やせぎみ
BCS3 薄い脂肪に覆われていて、肋骨が浮き出ていることはない。 触ってみて肋骨が確認できる 薄い脂肪に覆われていて、腰のくびれがなだらかな形をしている 標準
BCS4 やや厚めの脂肪に覆われ、 触っても肋骨を確認しにくい 腰のくびれは殆どなく、 お腹がわずかに横に広がっている 太り気味
BCS5 厚い脂肪に覆われていて、 触って肋骨を確認することが非常に難しい 腰のくびれが全くなく、 お腹横に広がっているだけでなく、垂れ下がっている状態 太り過ぎ
このように、あくまでもアバウトな肥満度の判定法ですが、
・BCS4(太り気味)
・BCS5(太り過ぎ)
を、放っておいたままにしておくと、


・糖尿病
・足の関節の病気
・心臓の病気


などの病気に発展していく恐れが十分あるので、 注意が必要です。

また、肋骨などを触っている時に、 触られるのを嫌がったり、痛がったりする場合は、 既に体に異常が起こっているかもしれませんので、 すぐに獣医さんに診せてください。

食べ過ぎでも運動不足でもないのに肥満になってしまう原因は?

今回のケースのように
・毎日散歩はしている
・ダイエットフードを与えている

にもかかわらず、肥満になってしまう原因としては、
「ドッグフード」の内容による影響 も考えられます。

まず、今与えているドッグフードの中身が、 ダイエットフードや普通のドッグフードに関係なく
・とうもろこし
・小麦
などの穀類が主原料になっていないかを確認してみてください。



このように「とうもろこし」や「小麦」などの穀類を主原料にしているドッグフードを毎日与えていると、 犬の体質によっては肥満になり易くなってしまうんです。

特に、チワワなどの小型犬に多くみられます。



なぜ、穀類が主原料のドッグフードは肥満になり易いのか?

では、なぜ穀類が主原料になっているドッグフードは肥満になり易いのか? ということについて、お話ししていきましょう。

まず、
・とうもろこし
・小麦
というのは、
消化するのに非常に時間がかかる 食材でもあります。

犬に限らず、人間が食べても、これら穀類は消化に時間がかかります。

しかし、人間の場合は、 食べ物を消化するための「腸の長さ」が、 約12m~15mもあるので、 その分、消化に時間がかかっても問題はありません。

それに比べて犬の腸の長さは、 首の付け根から、しっぽの付け根まで。。 つまり胴体部の長さの約5倍程度の長さしかないんです。

仮にチワワの胴体の長さが40㎝だとしたら、 腸の長さは約2.0mしかないことになります。
人間でさえも消化の悪い穀類を、腸が短いチワワに毎日与え続けていたら、 当然、消化し切れずに消化不良を起こしたり、 腸自体にも負担がかかってしまいます。

本来、犬というのは「肉食動物」なので、肉を中心とした食事が必要 なのです。



しかし、ドッグフードを販売する側としては、 価格を出来るだけ安くして、 沢山買ってもらえることを第一に考えなければいけない事情があります。

そのためには、もともと原材料が安い「とうもろこし」や「小麦」などを主原料にすれば、 販売価格も安く提供できるので、肉はほとんど使われていません。

また、
穀類は、カサ増しがし易いので、少ない原料でも量を多く見せることができます。

ポップコーンを思い浮かべてもらえれば、 穀類がどれだけカサ増しできるかが分かりますよね。

つまり、犬の健康のことより、 どれだけ売れるか?ということが優先になってしまう訳なんです。



穀類中心のドッグフードがチワワに与える影響

さて、穀類中心のドッグフードばかりを与えていると、 犬の体に、どんな影響が出てくると思いますか?

【 穀類中心の食事が与える悪影響 】

① 短い腸で、消化の悪い穀類を無理に消化しようとすれば、 消化不良を起こしますし、消化器官である腸にも負担がかかります。

② 穀類ばかりでは
「筋肉」 がつかず、 基礎代謝が、どんどん落ちてきます。

この2つの悪影響で、肥満との関係が最も深いのが、 ②の「筋肉が付かない」こと 。。

ダイエットを経験した人であれば、
「基礎代謝」 という言葉を一度は耳にしたこともあると思います。

また、 基礎代謝とダイエットの関係が、どれだけ深いのかは、お分かり頂けると思います。

実は、穀類中心のドッグフードは、 肥満を解消するために、最も必要とされる基礎代謝と、 深いかかわりがあることをご存知でしたでしょうか。。



チワワの基礎代謝について

まず、基礎代謝というのは何なのか?と言うと。

基礎代謝とは、
運動も何もせず、ただ寝ているだけでも勝手に消費されていくカロリーのことです。

基礎代謝は、年齢が若いほど高く、 歳を取るに従って、徐々に低くなっていきます。

人間で例えると、体重を60㎏とした場合。
年齢 体重 基礎代謝(消費カロリー)
20代 60㎏ 1500㎉/日
50代 60㎏ 1300㎉/日
これが、何を意味するのか?というと。

20代の人と、50代の人が、
毎日1500㎉の食事をしたとします。

同じカロリーの食事を摂っていても、
20代は基礎代謝が1500㎉あるので、 体型は変わりません。。

けれども、
50代の人は基礎代謝より毎日200㎉をオーバーしていることになりますよね。

この200㎉オーバーの食事を毎日していると、 徐々に脂肪が増えていって、肥満の原因になってしまうわけなんです。

なので、中年を過ぎると普通に食事をしていても、 知らないうちに、お腹が出てきてしまうんですね。。

では、チワワの場合はどうなんでしょうか?
年齢 体重 基礎代謝
(消費カロリー)
1歳未満 3㎏ 400㎉/日
1歳~6歳 3㎏ 260㎉/日
7歳~ 3㎏ 180㎉/日
チワワの平均体重である「3㎏」を前提条件で見ると、 上記のような基礎代謝になります。

人間以上に、年齢と共に基礎代謝がグンと落ちてくるのがお分かりかと思います。。

但し、上の表は、あくまでも基礎代謝なので、 散歩などの運動をさせれば、運動した分のカロリーも消費されます。

例を挙げると、

成犬のチワワ(体重を3㎏とする)が、 1㎞散歩すると、消費カロリーは約6㎉になります。

毎日3㎞を散歩したとして、40分~50分程度の時間がかかりますが、 消費されるカロリーは、わずか18㎉しかありません。



この場合、
基礎代謝260㎉+18㎉(運動で消費したカロリー)。。 つまり278㎉までの食事なら肥満になることはありません。

つまり、
チワワに限らず、全ての犬に共通しているのですが。。 1日に与える食事の量は、グラムや回数で決めるのではなく、
基礎代謝+運動した分の消費カロリー分
の食事を与えるのが、肥満にならないための、 正しい食事の与え方だということを覚えておきましょう。


基礎代謝をアップさせることが肥満体型にならないためには最も重要

このように、チワワは、もともとの体質や体重、年齢によって基礎代謝の数値も変わってきます。

そして、
散歩で運動させても、思ったほどカロリーの消費が少ない ことも、 お分かり頂いたと思います。

本来、肥満を解消するのであれば、 消費したカロリー以下の食事をさせなければ、 いつまで経っても肥満は解消できません。

だからといって、 極端に食事の量を減らしてしまうと、 犬は「食べられない」というストレスを抱え込んでしまいます。

そういうこともあって、 実際には、なかなか難しい問題でもあります。

そこで、もっとも容易にできるのが、

基礎代謝をアップさせること 。。

先ほど、体重が3㎏のチワワの基礎代謝は、 約260㎉と言いましたが、この数値をアップさせることで、 肥満を防ぐことが出来るのです。



基礎代謝をアップさせるための具体的な方法とは?

基礎代謝をアップさせ、肥満体型にならないための具体的な方法は
筋肉を付けること!
これが、肥満にならないため、または肥満を解消するために、 一番重要なことです。

犬も人間も同じですが、 筋肉が付いている人と、筋肉が付いていない人とでは、 基礎代謝の数値が全く違ってきます。

筋肉が付いているという事は、 それだけ消費するカロリーも増えることになるので、 基礎代謝の数値も上がります。

しかし、
毎日散歩だけをさせていても、筋肉は、なかなか付きません。

それは、ドッグフードに問題があるからです。

最初に言ったように、 スーパーやペットショップなどで売られているドッグフードのほとんどは
・とうもろこし
・小麦
が主原料になっています。

確かに、こういった穀類は消化が遅い分、満腹感が長く持続されますが、 筋肉を付けるということに関しては効果がないのです。


少しの運動で筋肉を付けるには、 どうしても「肉」を与えることが必要になってきます。

なぜなら、肉には筋肉を作り出す元になる「たんぱく質」が豊富に含まれていることと、 消化が早いため、消化不良を起こしたり、消化器官に悪影響を与えることがないからです。

筋肉は肉に含まれる良質な「たんぱく質」によって作られます。

なので、肉を食べさせることによって、素早く「たんぱく質」が体内に吸収され、 少しの運動で「筋肉」が作られていくのです。


穀類中心のドッグフードを与えて長時間の運動をさせるのは逆効果

食事の内容を考えずに、 とにかく運動させれば筋肉が付くと思っている飼い主さんも多いのですが、 その行為は、疲労を蓄積させるだけで、逆効果なんです。

「筋肉ありき」の運動なら、更に筋肉が増え、体力も付き、 基礎代謝がアップすることで、肥満を防いだり、ダイエット効果が発揮されるのです。


肉類が全く入ってなく、穀類中心のドッグフードでは、 いくら運動しても、筋肉は付きません。

人間に例えると、
スナック菓子だけ食べて、運動をしても、 疲労が蓄積されるだけで、筋肉が付かないのと同じことなんですね。

そもそも、肉食動物である犬が、 肉を一切食べずに、穀類ばかり食べてること自体が不自然なこととは思いませんか?



【 正しいドッグフード選び関連記事 】
チワワの健康を守るドッグフード選びはたった2つの条件で決まる >>

チワワの肥満の原因と痩せる対策のまとめ

長い間お読みいただきまして、
ありがとうございました。

今回は、チワワの肥満の原因と、肥満を解消するための対策について、 お話しをさせていただきました。

肥満になる原因や原理は、人間も犬も猫も、どんな動物でも殆ど変わることはありません。

肥満体型にならないため。。
あるいは、肥満を解消するには、 食べる量を減らしたり、食べる回数を減らすのではなく、 「基礎代謝」を元に、食事のカロリーを考えることが一番大事なことです。

それには、穀類ではなく、 良質なタンパク質である「肉」が中心になる食事に変えること。

そして、適度な運動で筋肉を付けることで基礎代謝をアップさせる。

これが、肥満を解消するために最も大事なことであり、 しいては、体力を向上させ、病気にならない丈夫な体を作り、 いつまでも健康で、長生きしてもらえる秘訣でもあります。

犬は人間の言葉が喋れません。
だから、愛する家族同然の命を守るのも、飼い主さんの義務です。

今回、質問を頂いた方も、
4歳にして4.6㎏も体重があるのは、 チワワの標準体重に比べたら、明らかに肥満であることは間違いありません。

まずは、

・犬種の年齢に応じた適切な体重を知ること
・年齢と基礎代謝の数値を把握すること
・肥満にならないよう穀類ばかり与えないこと
・筋肉を増やし、基礎代謝をアップさせること


決して難しい事ではありません。
ネットで調べれば、すぐに分かることです。

最低でも、この4つの事に関して、食生活をシッカリ管理していけば、 必ず肥満は解消されるので、 焦らずに時間をかけてでも、継続して行ってみてください。


最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました。
感謝



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