チワワのアレルギー皮膚炎
【 Question 】

9歳になるロングコートチワワです。最近アレルギー皮膚炎で首から耳の後ろあたりの毛が、どんどん抜けていくのが心配です

はじめまして。
ロングコートチワワのアレルギー皮膚炎についてお聞きしたいことがあります。

チワワのアレルギー皮膚炎の症状として、 かゆみや、抜け毛、皮膚の炎症といった症状は何が原因で、 どんな対処をしてあげたらいいのでしょうか?

病院でもアレルギー皮膚炎と診断されて、薬を貰ったのですが、 治ったり、再発したりを繰り返しています。

シニア犬なので、 あまり強い薬は飲ませたくないのですが、 獣医さんが出す薬を飲ませる以外に良い方法が分からないのです。

そもそも、チワワのアレルギーは生まれた時からの体質なのでしょうか? それとも、環境や食べ物、ストレスなどが原因になっているのでしょうか?


ウチには9歳になるロングコートチワワがいます。 人間でいうと60歳近いと思います。

7歳くらいの頃から、首の周りや耳の後ろなどを頻繁に掻くようになったのですが、 犬にありがちな行為だと思って、特に気にもしていませんでした。

しばらくは放っておいたのですが、 1年前(8歳の時)あたりから症状がひどくなってきたので、 獣医さんに診てもらうことにしたのです。

かゆみの原因は、
やはりアレルギー皮膚炎ということでした。

一応、飲み薬を貰って、 それをドッグフードに混ぜて食べさせるようにしていたら、 一時的に少し良くなったので、しばらく薬は辞めてました。

けれど、半年くらい前から、また症状が始まってしまったのです。

でも今回は、首の周りや耳の後ろだけでなく、頭部まで毛が抜け落ちてきて、 かゆみも酷くなっているみたいで、見ていて可哀想になってしまいます。

もう一度、病院で薬を貰ったほうがいいのか迷っているのですが、 シニア犬ということと、チワワは体も小さいので、あまり強い薬は飲ませたくないのです。

他に、かゆみを伴うアレルギー皮膚炎を抑える方法はないものでしょうか。

7歳位までは、なんでもなくて、むしろ元気が有り余っていたくらいだったので、 なんで急にアレルギーになってしまったのか原因が全く分かりません。

なるべくなら薬に頼りたくないのですが。
どうしたらいいのでしょうか。

【 Answer 】

チワワのアレルギー皮膚炎の原因は1つだけとは限らない

まず、チワワのアレルギー性皮膚炎についてですが、 アレルギー性皮膚炎になってしまう原因は1つだけではないんですね。。

いくつかの原因を挙げると

1.ノミ・ダニ(ダニのフン、死骸も含む)
2.ハウスダスト(ほこり、カビ、タバコの煙 etc)
3.食事の内容
など、上記3つのことが原因となって、アレルギー皮膚炎になってしまうことが多くあります。

特にチワワの場合、
7歳を過ぎる頃はシニア期に入り、免疫力が急激に落ちてくる ので、 ちょっとした事で、アレルギー性の皮膚炎を起こすことがあります。

実際に、炎症を起こしている画像があれば判断し易いのですが。。
病院でアレルギー性皮膚炎と診断
首回りと耳の後ろのかゆみ
頭部の毛の抜け落ち

という内容から推測する限りでは、 3つの原因のどれかに当てはまっている可能性は高いですね。

なので、

1.ノミ・ダニ(ダニのフン、死骸も含む)
2.ハウスダスト(ほこり、カビ、タバコの煙 etc)
3.食事の内容


について、1つずつ特徴と対処法を挙げていきますので、 まずは、それに当てはまるかどうかを確認してみてください。


1.ノミ・ダニ(ダニのフン、死骸も含む)が原因でのアレルギー性皮膚炎

ノミは主に家の外から貰ってくることが多く、 ノミが原因で、かゆみが出る。。というのは珍しいことではありません。

ノミによるアレルギー性皮膚炎とは?

散歩中に「ノミ」が付くことも多いのですが、 ノミの体長は1㎜~3㎜ほどなので、比較的人間の目でも確認し易いことから、 かゆみのある付近をよく探せば見つかることが多いです。

また、
ノミは犬の血を吸った後に卵を産み付ける ため、放っておくと、犬に産み付けた卵からノミの幼虫が発生するので、 早めの駆除が必要です。
犬ノミの卵 犬ノミの幼虫 犬ノミの成虫
頭頂部の皮膚炎 耳の後ろの皮膚炎 首の皮膚炎
ノミを見つけにくい場合は、 犬のノミ駆除剤を使ってみるのも1つの方法ですね。
チワワの場合、小型犬用など大きさにも注意


ダニによるアレルギー性皮膚炎とは?

ダニの場合は、小さくて目に見えにくく、 特に、ベッドやカーペットなどは、ダニやダニのフン、ダニの死骸が多いので、 ダニが生息し易い場所は注意が必要です。

主なダニの種類



ダニが生息していることが多い箇所 ダニ駆除剤


ノミ・ダニによるアレルギー性皮膚炎の対処法

① まずは、かゆみのある付近にノミが付いていないか確認すること。

② ダニが生息し易い、ベッドやカーペットなどは念入りに掃除をすること。

③ 最低、週に1度は「犬用シャンプー」でチワワの体を洗ったり、 皮膚炎を起こしている個所は避けて、軽くブラッシングをしてあげること。

④ ノミ・ダニの駆除剤を使ってみる。

今回のご質問は、毛が抜けてしまう程のかゆみがあるということなので、 炎症を起こしてしまっている個所は触らないように、 シャンプーやブラッシングをするときには注意をしてあげてください。



2.ハウスダストが原因でのアレルギー性皮膚炎

ハウスダスト。。。
つまり、家の中に舞っているホコリ、カビ、雑菌、 タバコの煙などが原因でのアレルギー性皮膚炎。

特に免疫力が低下し始めるシニア期以降に、 それらが原因でアレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。

ホコリ自体はあまり影響はないのですが、 「雑菌」や「カビ」は、ホコリにくっついて空気中を浮遊しているので、 雑菌やカビがチワワの皮膚に付着して、かゆみを誘発する恐れがあります。
ホコリ 雑菌 カビの粒子

ハウスダストによるアレルギー性皮膚炎の対処法

① まめに掃除機をかける
ただし、掃除機の後ろから風が出るタイプのものは、 かえってホコリが舞う原因になるので注意する。

② フローリングのホコリは、フローリングワイパー(乾燥タイプ)などで拭き取れば、 ホコリが舞う事が無いので効果的。

③ 週に1、2回はウェットタイプのフローリングワイパーで拭けば、 フローリングにこびりついた雑菌、カビ、ダニのフン、ダニの死骸などが取れるので効果的。

④ ベッドや布団、カーペットなどは、 コロコロで雑菌、カビ、ダニのフン、ダニの死骸などを取り除く


排気口があるのはダメ フローリングワイパー 出来るだけ粘着力が強いもの
ハウスダストは人間の目では中々確認することが難しいです。

部屋の中は常に清潔な状態にしておくことは勿論ですが、 掃除機などでホコリを舞い上がらせてしまえば、 やがてそれが床に落ちてしまって、 せっかく掃除をしても意味が無くなってしまいます。

なので、
「掃除のやり方」を工夫する ことも考えてみてあげてください。



3.食事の内容が原因でのアレルギー性皮膚炎

実は、アレルギー性皮膚炎を起こすのは、 チワワに限らず他の犬でも一緒なのですが、 食事の内容が原因でなる確率が約40% と高い数値になっています。

本来なら、栄養の摂り方や、体力の付け方、 病気やアレルギーなどに抵抗できるだけの免疫力の付け方、 というのはチワワの年齢によって変えなければいけないものなんですね。

具体的には
・子犬期(1歳未満)
・幼犬期(1歳~3歳)
・成犬期(4歳~6歳)
・シニア期(7歳~9歳)
・老犬期(10歳~)
というように、チワワの年齢によって、 与える食事内容も変えていくのが理想です。

しかし実際には、 幼犬期から老犬期まで、 ずっと同じドッグフードを与え続けている飼い主さんも大勢いるのが現実なんですね。



穀物類が入ったドッグフードはアレルギー性皮膚炎を起こす可能性が高い

本来チワワなどイヌ科の動物は肉食動物なので 、肉食が中心でなければいけません。

つまり、肉に含まれる高タンパクな食事を与えなければ、 体力も筋肉も免疫力も付かないということなんです。
体力があって元気なチワワ 体力がなく病弱なチワワ
スーパーやディスカウントショップで売られているドッグフードは
・量が多くて
・値段が安い
というのが特徴でもありますが、その殆どのドッグフードには

・小麦
・とうもろこし

などの穀物類が大量に入っています。

確かに「小麦」や「とうもろこし」もタンパク質には変わりがないのですが、 消化されるのが肉よりも遥かに遅いので、
タンパク源となって体内に吸収される量が少ない んです。

なぜなのかというと、
人間の腸の長さは11m~13mあるのに対して、
チワワの腸の長さは2m~2.5m程度しかありません。

もともと消化に時間がかかる穀物類。。 人間は、腸が長い分、ゆっくり時間をかけて消化され、 タンパク源として体内に吸収されるのですが、 チワワのように腸が短いと、消化し切れないんです。


人間の腸:11m~13m チワワの腸:2m~2.5m
また、「小麦」や「とうもろこし」などの穀物類は、 消化し切れないだけではありません。

チワワのように極端に腸が短いと、 腸は「早く消化しなければ!」と思ってしまうので、
物凄く腸に負担がかかってしまう んです。

これは、腸にとっては良くないことでもあります。

従って、穀物類が中心のドッグフードは、 摂取しても、消化しきれないので、タンパク源にならないことで、
・病気やアレルギーに対する免疫力が付かない
・体力が付かない
・筋肉が付かない
などの問題が出てきてしまうんです。

免疫力が低下すれば、 当然、アレルギーに対しても抵抗力が無くなるので、皮膚炎などになる可能性も高くなります。

チワワは7歳からシニア期に入るので、 本来なら、消化の悪い穀物ではなく、肉を与えなければ、 アレルギー性皮膚炎だけでなく、他の病気にもかかり易くなります。

アレルギー性皮膚炎以外でシニア期に多い病気には
・泌尿器系の病気
・消化器官の病気
・骨や関節の病気
・心臓の病気
・悪性腫瘍(ガン)
などがありますが、 これらの病気の中には、 穀物が中心で、肉を食べてなかったことによるタンパク源不足によるものもあります。

今回の質問者の方が、どのようなドッグフードを与えているのか分かりませんが、



上記のように、小麦やとうもろこしが入った食事を与えているのであれば、 それが原因で、アレルギー性皮膚炎になっている可能性も十分考えられます。


【 植物性タンパク質と動物性タンパク質の比較 】
植物性タンパク質 動物性タンパク質
小麦・とうもろこしなど 鶏肉・サーモンなど
消化・吸収が悪い 消化・吸収が良い
筋力・免疫力の低下 筋力・免疫力が向上
また、人間にも「穀物アレルギー」を持っている人も大勢いますが、 チワワにも「穀物アレルギー」を持っている子もいます。


食品添加物が入ったドッグフードはアレルギー性皮膚炎を起こす可能性が高い

穀物よりも、もっと恐ろしいのが
・添加物(酸化防止剤など)
・着色料
・甘味料
などの「食品添加物」と言われるものです。
このような表示があるものは危険
これらの「食品添加物」はチワワに限らず、 他の犬種にとっても「百害あって一利なし」です。

特に、シニア犬や老犬には、 穀物類で体力の低下や免疫力の低下に加えて、 食品添加物が入ったドッグフードは、 アレルギー性皮膚炎だけでなく、 色んな病気を発症させてしまう危険があります。



原因がハッキリしないアレルギー性皮膚炎は、今与えているドッグフードにも原因が。。

ノミやダニ対策をしても治らない
ハウスダスト対策をしても治らない
病院の薬を飲ませても一時的しか治らない

といった時は、 今与えているドッグフードを変えてみることも大事なことです。

良いドッグフードの条件としては
・穀物類(小麦、とうもろこし)が入っていない
・食品添加物が入っていない
・肉類が入っている
などに重点を置いて、ドッグフードを選ぶことが重要です。

原因がハッキリ分からないようなアレルギー性皮膚炎や、 骨や関節が弱いといった症状の約40%は食べ物の影響とも言われています。

食べ物の内容は、犬の年齢によって変えていく必要があるので、 まずは、ドッグフードの見直しから始めてみてはいかがでしょうか。



【 正しいドッグフード選び関連記事 】
チワワの健康を守るドッグフード選びはたった2つの条件で決まる >>

アレルギー性皮膚炎の原因・対策法のまとめ

長い間お読みいただきまして、
ありがとうございました。

今回は、チワワ(シニア犬)のアレルギー性皮膚炎の原因と対処法について、 お話しをさせていただきました。

チワワのアレルギー性皮膚炎の原因は、 今回お話ししたように
・ノミやダニ
・ハウスダスト
・食事の内容
など様々なことが考えられますので、 まずは、部屋の中を清潔にすることから考えてみてみましょう。

また、食事の内容については、 皮膚炎に限らず、体力・筋力・免疫力の向上につながる大事なことでもあるので、 特にシニア以降は見直す必要もあります。

いつまでも元気でいてもらうためにも、 常に健康状態を気にしてあげることも愛情です。

犬は体調が悪くても、人間の言葉が喋れません。
なので、頼りは飼い主さんだけだということを忘れずに、 どうか、いつまでも元気で長生きさせてあげてください。



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